●コパ・アメリカの第2戦、相手はウルグアイ。チリに続いて、またも強豪。苦し紛れのメンバー編成で臨んだニッポン代表だが、アウェイでこのクラスの相手と真剣勝負ができるという経験は貴重。森保監督はチリ戦から大幅にメンバーを入れ替えてきた。川島、岡崎といったベテランの先発が目をひく。チリ戦でもっとも光っていた久保はベンチへ。岩田と板倉が代表デビュー。GK:川島 -DF:岩田智輝(→立田悠悟)、植田直通、冨安健洋、杉岡大暉-MF:板倉滉、柴崎、中島、三好康児(→久保)、安部裕葵(→上田綺世)-FW:岡崎。中継はDAZN。現地映像が前の試合に続いてニッポンのフォーメーション予想を3バックで表示しているのだが、実際には前の試合も今回も4バック。まあ、ワタシだって知らない選手が何人もいるニッポン代表なんだから、現地映像の予想が見当外れでも無理はない。ウルグアイにはもちろんスアレスもカバーニもいる。
●序盤は意外にもニッポンがボールを保持。三好の低いクロスから岡崎が惜しいシュート。スアレスのロングシュートにヒヤリ。板倉は少しミスが目立つ。ウルグアイはカウンターから右サイドのカバーニを使って大きなワンツーからクロスを入れて、スアレスがビッグチャンスを迎えるも、キーパー川島の正面。攻撃の中心は中島で、ドリブル、キープ力はこの相手にも有効。
●前半25分、三好が個人で縦に突破して浅い角度から見事なシュートで代表初ゴール。これは鮮烈。マリノス者としてはお祝いしたいところだが、三好の本来の所属は川崎。おまけにこの日の大活躍で、そう長く日本にはいてくれそうもない予感。前半31分、ゴール前でのカバーニと植田の競り合いで、VARで植田がファウルをとられてPK。こんなのVARがなければまずPKの判定など出ないはず。スアレスが決めて1対1の同点。VARという仕組み、これでいいんだろうか。
●後半も攻め合いが続く。三好が決定機に決められず、そのままカウンターからカバーニが決定機を迎えるがこれも決まらず。後半14分、左サイドの杉岡のクロスから岡崎のヘディング、GKからのこぼれ球を三好が易々と押し込んで2点目。よもやの三好の2ゴール。しかし後半21分、左コーナーキックからヒメネスが富安を振り切って頭で決めて同点、2対2。ここから後は、ウルグアイの猛攻が続いて、ひたすら耐える展開に。なんどかクロスバーに助けられた。交代出場の上田は、やはり動きにキレがなく通用していない。運動量も落ち、防戦一方になってしまったが、2対2で引き分けた。勝てるチャンスもあったが、このメンバー、このシチュエーションで勝点1は大健闘。3戦全敗で当たり前くらいのメンバーだったのに、次のエクアドル戦に勝てば決勝トーナメント進出の可能性もある。やはりサッカーはやってみなければわからない。岡田武史の名言「ランクで決まるなら試合はいらない」を思い出す。
June 24, 2019