●三ツ沢競技場での試合をDAZNで。マリノスは前節、途中交代で2ゴールを奪った遠藤渓太が先発復帰するかと思いきや、なんとベンチ。変わって左ウィングには最近名古屋からローンで獲得したマテウスが先発。フォワード陣は左にマテウス、中央に仲川、右サイドにエリキ。ストライカーがいなくて、ウィンガーが3人並んでいるゼロトップ仕様。そして、その下にいるマルコス・ジュニオールが攻撃のキーマン。相変わらずハイラインで、選手の流動的なポジショニングからひたすらボールを回す。この日は、いつもより余計に回しております~的な大サービスで、一段と円滑、見栄えは最高。
●マリノスは圧倒的なボール支配率を保ち、前半39分にタイ代表ティーラトンが先制ゴール。神戸時代もゴールはなかったのでこれがJ初ゴールなんだとか。右からの攻めで、左サイドバックのティーラトンがペナルティエリア前の中央に待ち構えているという、ポステコグルー監督の戦術が功を奏した形。2点目は後半8分、マルコス・ジュニオールの狙い澄ましたショット。ガンバ大阪は3バックでまず守備からというゲームプランだったはずだが2失点、ここで宮本監督が選手をふたりを交代して、4バックに。すると、ガンバが徐々に試合の主導権を奪い返す。後半22分、小野瀬康介がディフェンスの間をかいくぐって単独突破して鮮やかなゴール。これは美技。布陣の変更が効いたのか、小野瀬のゴールで勢いがついたのか、その後はガンバの時間帯が続く。苦しむマリノスだったが、後半33分、マテウスの負傷により途中出場した遠藤渓太が、左サイドから低い弾道の強烈なゴールを決めて3点目。これで一気に楽になった。マリノス 3-1 ガンバ大阪。
●ガンバでは小野瀬康介と福田湧矢が印象的。小野瀬はスーパーゴール。福田湧矢は高卒ルーキーで即定位置を獲得しているそうで、J1でこれはすごい。元海外組の井手口、宇佐美はトップコンディションにはもう一歩か。井手口はマルコス・ジュニオールとマッチアップする形が多かったが、以前ほど守備に獰猛さを感じず。マリノスはセンターバックのチアゴ・マルチンスがMVP級の活躍。リスキーなハイライン戦術は快足センターバックの存在があってこそ成立するのだと再認識。マテウスは左ウィンガーとして縦に仕掛ける専門職のような感じだが、プレイが単調なのと、正確性の面で甘いのがかなり気になる。遠藤のほうがずっと安心感があるのだが、ポステコグルー監督は気に入っている模様。第3キーパーから出世中の杉本大地は、だんだんなじんできた。一度、飯倉ばりの前方ダッシュがあってひやりとしたがセーフ。
●マリノス側のみメンバーを。GK:杉本大地-DF:広瀬陸斗、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトン-MF:扇原貴宏、喜田拓也-マルコス・ジュニオール(→渡辺皓太)-FW:エリキ、仲川輝人(→大津祐樹)、マテウス(→遠藤渓太)。遠藤渓太と渡辺皓太はU22に選ばれて北中米遠征へ。東京五輪を目指す。仲川輝人はこの調子で活躍していればフル代表に呼ばれるはずだが、いつまでマリノスにいてもらえるのやら。
September 2, 2019