●6日はグランドプリンスホテル新高輪で英国ロイヤル・オペラ2019日本公演開幕記者会見。9月12日から23日にかけて、グノーの「ファウスト」とヴェルディの「オテロ」が東京文化会館と神奈川県民ホールにて上演される。指揮はいずれもアントニオ・パッパーノ。写真は左よりイルデブランド・ダルカンジェロ(「ファウスト」メフィストフェレス役)、ヴィットリオ・グリゴーロ(同 ファウスト役)、指揮のアントニオ・パッパーノ、フラチュヒ・バセンツ(「オテロ」デズデモナ役)、グレゴリー・クンデ(同 オテロ役)、ジェラルド・フィンリー(同 ヤーゴ役)。
●パッパーノは2002年から音楽監督を務めているので、もう17年も続いている。会見からもパッパーノと歌手陣たちの信頼関係の強さがうかがえた。今回が日本デビューとなるデズデモナ役のバセンツからは「パッパーノは私たちを守ってくれる守護天使のような人」。F1好きのグリゴーロは「最高の指揮者と共演できることがうれしい。指揮者をF1にたとえると、みんなはエンジンだと思うかもしれないが、実はタイヤ。最高のタイヤがないと車体は正しい方向に進まない。パッパーノはすべてを信頼して任せることができる音楽家であり友人でもある」。
●「ファウスト」はデイヴィッド・マクヴィカー演出、「オテロ」はキース・ウォーナー演出。パッパーノは「『ファウスト』は2004年以来、ロンドンでも高く評価されるプロダクションで、音楽に大変力があり、ゴシック的な要素もある魅力的な舞台。『オテロ』はシェイクスピアの原作のメッセージをまっすぐに伝える作品。オテロとヤーゴはもっとも難しい役といってもいいが、デズデモナ役も含めて、すばらしい歌手がそろった。まったくスタイルの異なる2作品を日本で披露できることがうれしい」と語った。
September 9, 2019