November 20, 2019

ズービン・メータ指揮ベルリン・フィル2019ツアー記者会見

ズービン・メータ ベルリン・フィル 記者会見
●19日午前はキャピトルホテル東急で、来日中のベルリン・フィル2019ツアー記者会見。今回のベルリン・フィルのツアーはアジアツアーではなく日本単独での公演。指揮のズービン・メータ、オーケストラのインテンダントであるアンドレア・ツィーチュマン、オーケストラ代表/チェロ奏者のクヌート・ヴェーバー(写真左)、メディア代表/ソロ・チェロ奏者のオラフ・マニンガー(写真右)の各氏が登壇。
●メータ「世界最高峰のオーケストラと来日できて栄誉に思う。高潔で美しい魂を持った日本のみなさんの前で演奏できるのは最大の喜び。ベルリン・フィルとは1961年以来のつきあい。このオーケストラとの共演は毎回が学びの場。60年代、ザルツブルクで『エロイカ』を指揮した際、カラヤンからいろいろなアドバイスをもらったことは忘れられない。ベルリン・フィルとの初共演ではマーラーの「巨人」他を指揮した。実はそのときが自分にとって初めての「巨人」。今なら決してそんな無謀なことはしないが、当時、自分は25歳の若者だったので勇気があった」
●インテンダントのツィーチュマン氏「ベルリン・フィルはもう60年以上も前から日本を訪れている。これまでで22回のツアーを行っているが、ヨーロッパ以外でこれだけ訪れている国はほかにない。これからも密接な関係が続くことはまちがいない。音楽監督とはいつ来日するのか、と思われるかもしれないが、キリル・ペトレンコとのツアーは2021年ないしはそれ以降で調整中」
●オーケストラ代表/チェロ奏者のクヌート・ヴェーバー「マエストロ・メータとオーケストラには長年にわたりパートナーシップが築かれてきた。オーケストラのメンバーはだれもが毎年のように最低1回はメータの指揮で演奏している。メータとの共演はオーケストラにとってゆるぎない一部であり、メータは私たちをつなぎとめる錨のような存在。単なる客演指揮者以上の存在になっている。ベルリン・フィルの歴史で首席指揮者は7人いるが、後の人はその7人以外に重要な指揮者としてチェリビダッケとメータの名を挙げるだろう」
●この後、記者会見第2部としてベルリン・フィル・レコーディングスなどメディア関連の会見が開かれ、ブルックナーの交響曲全集などが紹介された。こちらも興味深い話がいくつもあったが、長くなったのでそちらはまた改めて。

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