●お知らせを。まずは「音楽家の食卓」(野田浩資著/誠文堂新光社)。バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナーなど大作曲家ゆかりのレシピとエピソードを、六本木「ツム・アインホルン」の野田浩資シェフが綴った一冊。音楽面の記述について監修でお手伝いさせていただいた。料理を中心に美しい写真満載。ページをめくっているだけでお腹が空いてくる。はたして自分でも作れる料理が見つかるだろうかとレシピを眺めるも、ついつい手抜きと材料の代用ばかりを考えてしまうのは困ったもの。
●もうひとつ。東京・春・音楽祭で毎年書かせていただいている短期連載コラム、今年のテーマはベートーヴェン。「友達はベートーヴェン」第2回「そのコーヒーを飲ませてくれないか」が公開中。ベートーヴェンが一杯あたりのコーヒー豆をきっちり数えていたという逸話はよく知られているが、いったいどうやってコーヒーを淹れていたのか、という話。
●もし現代にベートーヴェンが生きていたら、絶対にコーヒー・ミルにこだわっていたと思う。ワタシはカリタのナイスカットG派。
January 31, 2020