●やりませんという話題ばかりでは気が滅入るので、これからやりますという話題をひとつ。毎夏、ミューザ川崎が開催する「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2020」のラインナップが発表された。今年は7月23日から8月10日まで。オーケストラの12公演を中心に、ピアノ、オルガン、こどもフェスタ等を含む全19公演が開催される(昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワの2公演を含む)。今回も首都圏のオーケストラが競演するわけだが、群馬交響楽団がゲスト参加する。キービジュアルは上に掲げたように一新され、ファンキーなバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、マーラーたちが出迎えてくれる。
●そして、全体の主役ともいえるのが生誕250年のベートーヴェン。この音楽祭はいつも特定のテーマを設けないが、さすがにベートーヴェンは主役級の大活躍。バッティストーニ指揮東京フィルの三重協奏曲や、久石譲指揮新日本フィルの交響曲第7番、高関健指揮群馬交響楽団の「第九」など。
●開幕公演はノット指揮東響のラッヘンマン「ドイツ国歌を伴う舞踏組曲」(ロータス・カルテットが共演)とマーラーの交響曲第5番。ほかに新味のある曲目としては、川瀬賢太郎指揮神奈川フィルと石田泰尚がフィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲第1番を、反田恭平と務川慧悟、下野竜也指揮読響がプーランクの2台ピアノのための協奏曲を演奏する。
●例年だとミューザ川崎で記者発表が行われるのだが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開かれず。さすがに夏にもなれば公演は無事開催されるものと願うばかり。
March 26, 2020