●ウィルス禍の序盤ではオーケストラが無観客で公演を開催してネット配信する試みが見られたが、その後、オーケストラそのものが密集であるとして、無観客でも演奏ができなくなってしまっていた。が、ついにベルリン・フィルが5月1日、フィルハーモニーで無観客「ヨーロッパ・コンサート」を開く。いったい、どうやって?というのが最大の関心事。「感染防止のための距離の規制と衛生上の条件を守るために」、室内アンサンブルで演奏可能なプログラムが組まれた。ペルトのフラトレス(弦楽オーケストラと打楽器のためのバージョン)、リゲティの弦楽合奏のための「ラミフィカシオン」、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」、そしてマーラーの交響曲第4番(エルヴィン・シュタインによる室内アンサンブル版)。ソプラノはクリスティアーネ・カルク、指揮はキリル・ペトレンコ。
●開演は5月1日日本時間18時。デジタル・コンサート・ホールで無料配信される。もちろん演奏も楽しみではあるが、奏者間の距離はどれくらいなのか、弦楽器奏者の譜面台はひとりひとつなのか、マスクはするのか(??)等々、気になることがたくさん。ライブだとちゃんとつながるだろうか。
April 30, 2020