●特別定額給付金のオンライン申請で、マイナンバーカードのパスワードがわからないと役所の窓口に人が殺到しているというニュースがあった。ほとんどの人はマイナンバーカードなんて作っていないから(普及率は15%)、オンライン申請などはせずに郵送で申し込むだろうし、あのニュースを聞いて「パスワードを忘れるなんて、うっかり者がたくさんいるものだなあ」と思ったかもしれない。しかし、ご存じだろうか、マイナンバーカードには4種類のパスワードがあるのだ! 「マイナンバーカード署名用パスワード」「利用者証明用パスワード」「券面事項入力補助用パスワード」「個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワード」の4種類だ。この内、マイナンバーカード署名用パスワードはアルファベットと数字の組合せで、残りの3つは4桁の数字なんである。パスワードを忘れた場合は、役所の窓口に出向いて再設定しなければならない。
●いったいそれぞれのパスワードがなんの目的で利用されるもので、なぜすべて異なるパスワードが必要なのか。その理由を理解したいという気持ちがわいてこない。そもそも一枚のカードのために4種類ものパスワードを管理できるはずがない。
●ついでに言うと、今年、確定申告をe-Taxで行なって気づいたが、マイナンバーカードの有効期限にも2種類あって、個人番号カードとしての有効期限よりも先に、電子証明書としての有効期限が切れるようだ。えっ、なにを言ってるのかわからない? うん、自分もよくわからない。この仕組みを考えた人は別の惑星の住人なのでは。
May 21, 2020