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June 5, 2020

再開へ

●ここ数か月、ずっと中止や延期のお知らせばかりが続いていたが、ここに来てようやく「開催する」という案内を目にするようになってきた。
●オーケストラでは関西フィルが6月27日の第311回定期演奏会を開催すると発表している。会場はザ・シンフォニーホール。席数を減らす、入場時は体温を測定し37.5度以上だと入場不可、ブラボー禁止など、さまざまな対策をとっての開催。日本センチュリー交響楽団は6月20日にやはりザ・シンフォニーホールで「ハイドンマラソンHM.19」を開催するという。東京に目を向けると、6月下旬にまだ中止とも延期とも発表されていない公演がいくつかあるのだが、はたしてどうなるのか。
●映画館も動き出している。METライブビューイングは追加・延期の上映日程を発表。シーズン第6作ガーシュウィン「ポーギーとベス」を6/26(金)から、第7作ヘンデル「アグリッピーナ」を7/3(金)から、第8作ワーグナー「さまよえるオランダ人」を7/10(金)から全国各地で上映する。各作品1週間限定だが、東劇のみ2週上映。東劇は入場口にサーモグラフィーを設置して、高体温が検知された場合は、体温を実測して37.5度以上で入場不可という方式。
●音楽ではないが、東京国立近代美術館も再開された。まずはMOMATコレクションから。入館者は全員要予約で、1時間単位で入館時間を指定するという方式。滞在時間に制限はない。もともとMOMATコレクションはいつも空いているイメージで、しかも外国人観光客の姿も目立っていたから、相当に「疎」な状態になるのでは。いろいろな制限があるとはいえ、潮目が変わりつつあるのを感じる。