June 17, 2020

首都圏でもオーケストラ公演の開催へ

●先日、関西の開催状況をお伝えしたが、首都圏でもようやくオーケストラ公演が再開されそうだ。東京フィルが6月定期公演を開催すると発表。日時も会場も当初予定から変更はなく、6月21日がオーチャード、22日が東京オペラシティ、24日がサントリーホール。ただし、内容は大幅に変更される。まず指揮者のプレトニョフが渡航できないので、レジデント・コンダクターの渡邊一正に変更、曲目はロッシーニの「セビリアの理髪師」序曲とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。休憩なしの約1時間のプログラム。感染予防策として空席が設けられるため、来場者には新たに指定席が割り振られることになる。
日本フィルは7月10日と11日の東京定期を開催。会場はサントリーホールでホール定員の約50%を使用。広上淳一指揮、プログラムはバッハのブランデンブルク協奏曲第3番とブラームスの交響曲第1番。こちらも休憩なしの1時間プログラムに変更される。
●毎夏ミューザ川崎で開催されるオーケストラの祭典「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2020」だが、今年はインターネットライブ映像配信+有観客公演によるハイブリッド開催となると発表された。配信はライブおよびオンデマンドを予定。客席販売数は600席前後ということなので、かなり疎になる模様。なお、当初実施予定だった「かわさきジュニアオーケストラ発表会」と「洗足学園音楽大学」公演は中止、また昭和音楽大学を会場とする「出張サマーミューザ@しんゆり」は会場をミューザ川崎に変更する。曲目や出演者等の最終発表は7月1日をめどに調整中。このハイブリッド方式の開催は妙手。

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