June 22, 2020

無観客試合とホームチームの優位

 その2
●週末のプレミアリーグやスペインリーグの試合をDAZNでハイライト観戦したところ、試合によっては観客の歓声が聞こえてくる。もちろん、どの試合も無観客(なかには300人ほどの客を入れた試合もあったみたい)。どうやらゲームで用いられる疑似歓声を利用しているようなのだが、同じプレミアリーグでも、試合によって歓声が入っていたり入ってなかったりする。試合展開に応じて盛り上がるなど、それなりによくできているのだが、歓声があればあったで奇妙で落ち着かないし、なければないで練習試合感が出てくるしで、どちらがいいともいいがたい。
●で、いま気になるのは「ホームチームの優位」は無観客でもあるのかどうか、ということ。統計上、サッカーでは明白にホームチームの優位があるのだが、その主な原因は (1)観客にあるのか、(2)ピッチ・コンディションへの適応や移動と宿泊に伴う負担にあるのか、なにがどれほど効いているのかはっきりとしなかった。だが、今なら(1)と(2)を切り分けて考えることができる。すでにブンデスリーガではホームチームの勝率の低さが話題になっている。現状では再開後の試合数が少ないので偶然かもしれないが、これからプレミアリーグだけでも約100試合が行われるわけで、各国トータルすれば十分な数の試合数になるはず。ホームチームの優位性の内、観客要因は何パーセントを占めるのか。これはトトカルチョに対する影響も甚大。ウィルス禍がなければ決して確かめることができなかった壮大な実験が進行している。

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