●週末、ついにJリーグが再開した。まずはJ2とJ3が先に再開(J3はこれが開幕)、次週にはJ1も再開する。まずは無観客試合だが、7月10日から観客を入れる方針がすでに発表されているので、気分的には無観客の寂しさよりも再開の喜びのほうがずっと大きい。不思議なもので、ブンデスリーガやプレミアリーグの無観客試合は練習試合にしか見えないのに、Jリーグだとほとんどそんな気持ちがわかず、中継からまぎれもない本物のパッションが伝わってくる。単に自国のリーグだからなのか、すぐに観客も戻ってくるとわかっているからなのか、閑古鳥が鳴く試合にワタシが慣れすぎているからなのか、理由はよくわからない。ちなみにDAZNのハイライトを見たところ、試合によって音声を加工していないところと、なんらかのバーチャル歓声を入れているところがあって、対応はまちまち。
●ちなみにJ3の福島vs八戸では「リモート応援システム」が導入されていたので、ワタシも参戦してみた。画面を見ながら「拍手」「歓声」「激励」といったボタンをクリックすると、なんだか本当に中継から「いいぞー」とか「行けー」みたいな声が自然な音量で聞こえてくる。えっ、これって現地でも流れてるの? でも試合と中継の時差があると思うけど、どうなってるんでしょ。ビデオゲーム感が半端ないが、楽しかった。
●上の動画は、もっとも熱い試合展開になった四国ダービー、J2の愛媛vs徳島。これはハイライトで見てもスゴい試合。今節は移動距離を最小にするため、近隣チーム同士の対戦が組まれている。感染症対策ゆえのマッチメイクだが、必然的にダービーマッチだらけになっており、そのあたりも「練習試合」感の払拭に貢献していたのかも。今のJリーグは運営が頼もしいなといろんな機会に感じる。
●なお、今シーズンは全カテゴリーで降格はないが昇格はあるという変則仕様。来シーズン、その分、降格チームを増やして帳尻を合わせるということらしい。また、短期間にハイペースで試合をこなすため、選手交代は5人までに増えている。ただし交代の回数は3回までなので、どこかで二枚替え、三枚替えをしないと5人の交代枠を活用できない。これはなかなか使い方が難しいかも。現実的には選手のターンオーバーが必須だろう。数多くの選手が起用される分、若手にはチャンスか。
June 29, 2020