●今週はいくつか演奏会等に足を運ぶ予定なのだが、ここに来て東京の感染者数が増えてきたというニュースが連日報じられるようになった。緊急事態宣言を解除すれば揺り戻しがあるのは当然のこととして、問題は程度。報道では「今日は58人」みたいに生の人数が伝えられて、これだと規模感がわからないので、人口あたりの感染者数が全国と比べてどうなのかを見てみよう。
●6月29日時点のデータによれば、直近一週間の人口10万人あたりの新規感染者報告数は全国では0.5人、東京都では2.6人となっている。おおむね全国平均と比べて、東京は5倍くらいの感染者数ということになる。一週間で2.6人ということは一日平均で0.37人。見慣れた数字にするために、100万人あたりの感染者数に直すと3.7人/日。この数字は正直なところ、意外と多いなという実感。東京の過去の数字と比べると5月5日あたりの水準だが、例によって数字は現実から約2週間遅れる。感染収束局面では「実際にはもっと減っているはず」と安心していられたのに対し、拡大局面では「実際にはもっと増えている」。ゴールデンウイークの頃はかなり楽観的に思っていたが、今の気分はそうではない。
●こんなタイミングに都知事選挙が重なってしまった。投票日は7月5日。ウィルスにとって選挙のタイミングなど知ったことではないが。
July 1, 2020