●そろそろ耐用年数を過ぎたので、仕事用のデスクトップPCを買い替えた。これまでは代々ミニタワー型を使ってきたが、今回から一気に小型化して、Mini-STXと呼ばれる小ぶりのマシンに移行することに。高さも奥行きもわずか15cmほど、幅は8cm。本当に小さい。しかしパワフルで、通常のデスクトップ向けCPUを乗せることができる。今回購入したのはサイコムのRadiant SPX2700H310。中身はASRockのDeskMini310という小型ベアボーンなので、好きな人はそちらを購入して自分で組み立てることも可。ワタシは不器用なのでプロにお任せの一択。
●で、このマシンがとてもいい。サイズが小さいとこんなに快適なのかと痛感。ひょいと持ち運べる軽さで、どこにでも置ける。しかも静か。うっかりすると電源が入っているのか入っていないのかわからないほどで、音もなく起動して音もなく終了する。これはCPUクーラーにNoctua NH-L9iを選んだおかげかも。もともと静かさには定評のあるNoctuaだが、デフォルトの設定ではCPUの温度がかなり上がるまで30%ほどの回転数に留めてあってますます静か。逆にこれではいくらなんでも回らなすぎじゃないかと心配になって、UEFIからCPUクーラーの設定を呼び出し、CPUが50℃に達したら50%で回す設定にしてみた。これから夏だし、早めに回して、早めに冷やす作戦。これくらいだと負荷がかかると軽く「フーン」と回りだすが、それでもデスク上に設置して気に障らない程度。始終「ブオオーン」とか「ヒュイーーーン」とか言ってた従来機に比べると圧倒的に寡黙だ。ちなみに電源はACアダプタ。だからますます本体が小さい。
●ストレージは最大3つも入る。Cドライブ用には高速なM.2 SSDを使い(ヒートシンク必須と見た)、加えてメディアファイルやバックアップの置き場として、SATA接続の容量大きめのSSDを増設することにした。前のマシンでもそうしていたのだが、容量を食う音楽や写真などはOSとは別ドライブに置いたほうが、なにかと気が楽。SSDは相当価格がこなれてきて、QLCだと格安だが、耐久性が気になるのでTLCに留めることに。先代のマシンではバックアップ専用のHDDを内蔵していたが、今回は完全にハードディスクなし。光学ドライブも内蔵していないので、回転系はCPUクーラーのみ。
●非常に満足しているが、唯一不足なのがUSBポートの数。USB3.0が2個、USB2.0が1個、そしてなぜかType-Cが1個(便利なの?)。キーボード、マウス、USBオーディオインターフェイスで常時3つは必要なので、すぐにふさがってしまう。なのでUSBハブが必要になる。さて、どこにUSBハブを置こうか、デスクの端か、あるいはモニターの裏に貼り付けようかな……と悩んでいてハッと気がついたのだが、なんと、ウチのモニターにはUSBハブが搭載されていた! ぜんぜん知らなかったが、そうか、こういうときに役立つのかと静かに感動。
●ちなみに自分はインテルのチップセットを選んだが、AMD Ryzenを搭載したモデルもある。今はそちらを選ぶ人も多そう。
July 8, 2020