●緊急事態宣言で世の中がストップした分、学校は夏休みを短縮してハイペースで授業を進め、Jリーグは真夏に週に2試合のハイペースで試合を開催している。冬が来るとまたどうなるかわからないから、巻き返せるうちに巻き返しておきたい。そんな気分の2020年夏。
●で、週末のJリーグだ。実は今日も試合があるわけだが、せっかくマリノスが勝ったので軽く振り返っておこう。というか、サッカーファンとしてはどうかと思うのだが、DAZNの生配信では最後の20分くらいしか観てなくて、無事に勝ったとわかってから、残りの70分を再生するという安心観戦。勝つとわかっているゲームを観るのは気持ちが楽だなあ……って、それはスポーツ観戦としておかしいのだが。
●相変わらず試合ごとにころころとメンバーが変わるマリノスだが、この試合はポステコグルー監督の目指すサッカーができたと思う。極端に高いディフェンスライン、精力的なプレッシング、キーパーも含めてディフェンスラインから多数のパスをつないでノンストップで相手ゴールを目指す攻撃的なサッカー。ボール保持率やパスの本数の多さもさることながら、肝はプレイ強度。後半になっても激しさと運動量は衰えず、この部分ではっきりと広島を上回っていた。パススピードも速くて、見ているとなんだかヨーロッパの強豪チームみたいだなと錯覚する……が、現実はこれが今季初の連勝。順位は上がったといっても8位。スタイルは立派でも、結果が伴うかどうかはまた別。実際、広島には序盤から後半までビッグチャンスがいくつもあったので、決めるべきところで決めていればぜんぜん違った試合になっていたはず。マリノス 3-1 広島。
●この試合でも柏からローンでやってきたジュニオール・サントスが大爆発。高い打点からの豪快なヘディング・シュートを決めた。こんなパワフルな選手が昨季までほとんどベンチでくすぶっていたとは信じられないが、オルンガの陰に隠れていたということなのか。ただ粗削りではある。松本山雅からローンの前田大然は遠藤渓太が抜けた左ウイングでプレイ。ポジション的には問題なく、意外と早くチームに適応している。好プレイがいくつもあった。ただ、あと一歩、プレイの確実性がほしいところ。逆に右サイドで復帰した昨季MVP仲川は見せ場を作れず。その分、マルコス・ジュニオールが獅子奮迅の活躍。
●マリノスのみメンバー。GK:朴一圭-DF:小池龍太、實藤友紀、チアゴ・マルチンス、ティーラトン-MF:喜田拓也、扇原貴宏、マルコス・ジュニオール(→渡辺皓太)-FW:仲川輝人(→松田詠太郎)、ジュニオール・サントス(→エリキ)、前田大然(高野遼)。トップチームのスタッフに新型コロナウイルス感染者が一名確認されたが、選手やチームスタッフに濃厚接触者はいなかった。また、これに伴って監督、コーチ、選手、スタッフの計68人のPCR検査を受けて、全員が陰性となっている。
August 26, 2020