●22日はKAJIMOTOによるオンラインフェスティバル BLUOOM X SEP 2020(ブリューム・バイ・セップ2020、って読むのだそう)。TOKYO FMホールから13:30配信開始、21:30終了という8時間にもわたる大規模なライブ&トーク・イベント。ライブセッションのテーマは「クラシック新世代×管楽器界のスーパースター」ということで、出演者は豪華。アーティスト陣は外村理紗、高木凛々子、荒井里桜(以上ヴァイオリン)、小林愛実、角野隼斗、亀井聖矢(以上ピアノ)、瀧本実里(フルート)、古部賢一(オーボエ)、鈴木大介(ギター)、菊本和昭、長谷川智之、エリック・ミヤシロ(以上トランペット)、本田雅人(サックス)、中川英二郎(トロンボーン)他。トークセッションでは、真鍋大度氏、東響の辻敏氏も。配信プラットフォームは、楽天チケット配信サービス、Streaming+、PIA LIVE STREAM。アーカイブ配信は2020年10月22日まで。
●なにせ8時間もあるので、全部は見れない。ラジオのようにPCで流しっぱなしにしておいて、ところどころ気になるセッションを視聴する。今の配信イベントはどれもそうだけど、画質も音質も十分。このBLUOOM X SEP 2020、もともとは「若手アーティストとリスナーのコネクト」をコンセプトに掲げたBLUOOMと、「オープン・イノヴェーション・パーティ」をテーマとしたSUMMER END PARTY "future cider" のふたつのイベントをルーツに持つというだけあって、ノリは普通のクラシックのコンサートとはぜんぜん違う。照明やカメラワークも凝っていて華やか、衣装もみんなオシャレだし、若いアーティストたちからは普通の公演とは違った浮き立つような雰囲気が伝わってくる。
●タイムテーブルの発表が直前で、どの時間にだれが出てなにを弾くのかわからなかったんだけど、そういうものなのかな、フェスは。若者たちのパーティにうっかり迷い込んでしまったオッサンみたいな気分を味わいつつも、若手奏者たちの鮮烈さとベテラン陣の貫禄に目と耳を奪われる。特に印象的だったのは、いちばん最初に登場した外村理紗と小林愛実。こんなノリだから軽い曲を弾くのかなと思いきや、いきなりのグリーグのヴァイオリン・ソナタ第3番全曲。これは熱かった。
September 25, 2020