●しょうがないので、役所の窓口でマイナンバーカードの電子証明書を更新してきた……といっても、なんのことかピンと来ない方が大半では。マイナンバーカードには有効期限が2種類あって、個人番号カードそのものとしての有効期限と、電子証明書としての有効期限がある。前者は10年だが、後者は5年。電子証明書の有効期限が切れるので更新の手続きが必要になった。確定申告をe-Taxで行うために、更新手続きは必須。
●更新手続きには役所の窓口に出向かなければならない。「本人確認のための証明書」を更新するための手続き、いわばメタ本人確認なのだから、究極の本人確認として本人が出向くのは、まあしょうがないのだろう。タッチパネルの画面を差し出されてそこにパスワードを入力するのだが、アルファベットがabc順に並ぶパネルで、これが入力しづらい。慎重にタッチしたつもりなのに、一度まちがえてしまい焦る。窓口で運転免許証を差し出して、コピーを取られたりして、急に昭和モードになる。
●それでも手続きはスムーズに進んだので、時間は大してかからなかった。一方、同じ手続きをしている隣の窓口では、話がぜんぜんかみ合わずに延々と説明が続いていたのが、まあ、それもわかる。そもそもこの手続きの目的もわかりづらいし、有効期限が2種類あること、(前にも書いたけど)パスワードが4種類あることなど、混乱は必至。「お得なマイナポイント」の件にしてもそうだけど、マイナンバーカードをめぐるすべての制度設計が、「事務手続きを得意とする人」向けになっている。
●あと、マイナンバーカードってマイナンバーが目で見えるように印字してあるじゃないすか。あれが物騒で、とても持ち歩く気になれない。持ち歩くカードは紛失する前提の設計になっていてほしい。
October 15, 2020