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December 1, 2020

東京武蔵野シティFC vs 松江シティFC JFL最終節

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●29日は武蔵野陸上競技場でJFL(日本フットボールリーグ=4部リーグ)最終節、東京武蔵野シティFC対松江シティFC。なんと武蔵野と松江のシティ・ダービーだ。松江シティFCは2011年に島根県松江市に発足した新しいチームで、Jリーグを目指しているそう。こちらはJリーグをあきらめた古参チームで、立場は対照的だが、JFLではともに低空飛行中。曇天で気温12度はそこそこ寒いが、観客数は872人と盛況。
●武蔵野は前回観戦した岡崎戦と同様、守備に重きを置いたリアクションサッカー。開始直後からもっぱら松江がボールを回す展開。ホームで同程度のチームを相手にしても、これだけボールを持たれてしまうのか……。膠着状態のなかから、互いになんどかチャンスをつかんだものの、ゴールは遠い。武蔵野のGK本田のPKストップも。がまんの展開でゴールレスドローかな……と思った終了直前の90分、武蔵野のアウトスイングのコーナーキックから中央で金守貴紀が頭で合わせ、キーパーがはじいたこぼれ球を石原幸治が押し込んでゴール。最終節を1対0の勝利で飾って、今季を16チーム中11位で終えた。5勝6敗4分で得失点差は-2。少々寂しい結果になってしまった。総得点数はわずか15で、最下位の岡崎の14に次ぐ少なさ。伝統的に守備のチームとはいっても、さすがにここまでゴールが遠いとフラストレーションがたまる。
●今季はウイルス禍の影響で、1回戦総当たりという変則開催で全15試合しかなく、ホームの試合数もチームによって7だったり8だったりするという異例のシーズン。リーグ戦が成立しただけでもよしとすべきなのかもしれない。試合後、岩田啓佑、望月湧斗、両選手の引退セレモニーがあった。岩田は2012年天皇杯のFC東京戦で、決勝点となる伝説の35mフリーキックを決めたあの選手。家族からの花束贈呈にジンと来る。
●主審は山下良美さん。男子の公式戦で女性が主審を務めるのは初めて見たが、安定感のあるレフェリングで、なんの問題もない。すでにAFCの男子大会で主審を務めた経験を持つそう。