●報道によれば、明日7日にもふたたび首都圏で緊急事態宣言が発出されるそう。春のときもそうだったが、緊急という割には事前に報道で「出るぞ、出るぞ……」と予告があってから出る。といっても、その内容は春のときに比べると対象を絞ったものになるらしく、特に「飲み会」の抑制に重点が置かれるらしい。演奏会などはどうなるのか、気になって仕方がないが、もう本日にでも自粛要請の内容がはっきりするだろうから待つしかない。
●いずれにしても、今回の緊急事態宣言は思っていたより長引きそう。新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長の会見によれば、一段階ステージを下げるだけでも「1カ月未満では至難の業」。また、西浦博氏のシミュレーションでは、現時点で示されている限定的な制限では減るどころか横ばい、あるいは緩やかな上昇になり、広範囲に厳しい対策を打った場合でも都の一日あたり新規感染者数が100人を切るのは2月25日くらいだという(ええっ……)。長引くのも大変だが、もし緊急事態宣言をしても実効再生産数が下がらなかったら次はどうなるんだろう。
●昨年の刊行だが、雑誌「数学セミナー」2020年9月号の特集が「新型コロナウイルスと闘うために数学にできること」で、ここに西浦博氏が寄稿していた。読者対象が違う分、一般向けの語り口とはまた違った雰囲気。「感染症数理モデル入門」といった記事も。微分方程式が並んでいて容易に理解はできないとしても、どんなことをしているのかというイメージは伝わる……かもしれない。
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January 6, 2021