●サッカーのJFLに不思議なことが起きた。近年、ワタシがもっとも生で観戦しているクラブは東京武蔵野シティFC(元・横河電機)なのだが、チーム名が「東京武蔵野ユナイテッドフットボールクラブ」に変更されると発表された。え、「シティ」から「ユナイテッド」へ変更すると? なんだそりゃ。冗談みたいな名称変更である。で、クラブの公式サイトを見るとまるで他人事のような案内が載っており、運営体制も変わると記されている。はなはだわかりづらいのだが、東京武蔵野シティフットボールクラブの移管申入れを受けていた一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブが、東京ユナイテッドフットボールクラブを運営する一般社団法人 CLUB LB&BRB と連携し、トップチーム運営を行うという。
●なんだか突然、ヨソのクラブの名前が出てきたが、東京ユナイテッドフットボールクラブというのは文京区ベースの関東1部リーグのチームらしい。で、そちらのチームのサイトを見ると、ぐっと詳細なお知らせが載っていて、「武蔵野市と文京区を拠点とする二つのクラブが提携しトップチームを共同運営する」「両法人が折半出資するかたちで新会社東京武蔵野ユナイテッドスポーツクラブを設立し、両法人のトップチームを共同運営」すると書いてある。で、東京武蔵野シティFCは東京武蔵野ユナイテッドFCと名前を変えてJFLに残り、一方、東京ユナイテッドフットボールクラブは地域に根差した社会人アマチュアチームとして関東1部リーグに残るとある。えーっと、じゃあJFLに「東京武蔵野ユナイテッドフットボールクラブ」がいて、関東1部リーグに「東京ユナイテッドフットボールクラブ」がいるの? なんだか混乱しそう。これは早い話、両チームの合併なんだろうか。
●で、選手たちはどうなるのか、ホームグラウンドは武蔵野陸上競技場のままなのか、なんとも不透明で落ち着かない。だいたい武蔵野市と文京区じゃ、まるで接点がない。距離も遠い。青森と鹿児島くらい離れている。端的にいって、新チームはこれまでのチームと同一性を保持しているのかどうか。もちろん同一チームだからJFLに残るわけだが、ファンの感覚で腑に落ちるかどうかはまた別の話だ。
January 21, 2021