●5日、東京オペラシティアートギャラリーの千葉正也個展へ。もう圧倒的に楽しい。ひとつひとつの作品にあふれる饒舌さ、ユーモア、ノスタルジー、心地よさ、物騒さ、奇抜さなど、隅から隅まで見ごたえのある要素がぎっしりと詰まっている上に、展示方法自体にアイディアがあって、ミニテーマパーク的なホスピタリティを感じる。亀とか写真とかナイフとか、横断的な共通モチーフがあるのもおもしろい。
●謎めいたインスタレーションもある。たとえば、椅子の上に文庫本が2冊置いてある。あっ、これは「ペリー・ローダン」シリーズではないの(半世紀以上続くドイツの長寿スペースオペラシリーズ。あまりの巻数の多さゆえによくネタにされる)。
●なんでこんなところ「ペリー・ローダン」があるのかな……と思ったら、そばの壁にズラッーーー!とシリーズが並んでいて、これは第1巻から全部そろっているのか!? なんかドキドキする。
●下は壁にかけられた鏡に向かってキャンバスが設置されている作品。鏡に映った絵のなかに、口紅を塗る人がいるという趣向で、クスリと笑ってしまう。
●ほかにもいくつかワクワクさせられる作品があった。もう一回行くかも。