February 18, 2021

光の速さで確定申告を完了 ~ e-Taxで青色申告篇

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●な、なんと! 今年はもう確定申告を済ませたのである(ええーーっ!)。年に一度、個人事業者が避けて通ることのでない税務であるが、例年であれば3月15日の〆切目前に眉間にしわを寄せながらヨレヨレになって帳簿と格闘するところを、今年はもう完了。しかもe-Taxで青色申告だ。実は今回からe-Taxにしないと青色申告の特別控除額が減ってしまう。それを知って昨年からe-Taxにチャレンジしたのだが、前回は手順がよくわかっておらず一部書類を郵送するはめになってしまった。だが、今回はすべてをPCで送信できた。プリントアウトも郵送も糊付けもなくてヘルシー。
●なぜ早々と完了できたかといえば、それには理由がある。確定申告といっても国税庁のサイトを使えば申告書の作成は簡単にできるわけで、大変なのはその前段階の青色申告決算書の作成。これまでは帳簿仕事があまりにも嫌いすぎるがゆえに、一年分書類をためまくって、3月上旬のどこかで2日間程度スケジュールをとって、心を無にして取り組んでいた。オレはマシーンだ。帳簿を付けるだけの感情のないマシーンだ。帳簿付けを命じられた銀河帝国軍のストームトルーパーなのだ。必死にそう自分に言い聞かせながら。だが、もうダメなんである。年々そんな苦行に耐えられなくなってきた。好きな音楽を爆音で流しながらやっても、オヤツをバカ食いしながらやっても、もうムリ。そこで、考え方を変えて、毎日その都度、帳簿を付けることにした。請求書を起こしたり、領収書を受け取ったりするたびに、その日のうちに必ず記帳する。えっ、なんだ、そんな当たり前のことかって? そうなのだが、それを可能にするためにやったことがある。それは市販の会計ソフトを捨てること。
●従来は市販の会計ソフトを使っていたのだが、かねてより帳簿付けのストレスの源泉はここにあるのではないかと怪しんでいた。よくあるタイプの会計ソフトで、「経理の知識がなくてもメニューにしたがって入力していけば簡単にできますよ」という体裁のもので、事実その通りなのだが、使っていて楽しくない。なんというか、スマートさに欠けるというか、全般に昭和感のあるアプリケーションだった。そこで(以前に一度紹介したが)、思い切って一年前から「エクセル簿記/ExcelB」というシンプルな会計ソフトを使い始めたら、ウソのように入力のストレスがなくなった。会計ソフトといっても、中身はExcelのシートにすぎない。マクロすら使われていない。だからセルのコピーもペーストも普通にExcelと同じようにできる。仕訳帳シートに数字や勘定科目を入れれば、決算書シートに自動的に数字が反映されるようになっていて、とても洗練されている。精神衛生上すばらしいのは、これがExcelのシートにすぎないことで、仮になにか想定外の集計をしたくなったとしても、仕訳帳シートを適当にExcelの別シートにコピペして並び替えでも集計でも自分の好きなようにすればどうとでもできるという安心感がある。Excelに抵抗のない人なら、これは本当に楽(一部機能が制限されるが、LibreOfficeでも使える)。この「データを先方に握られている」感のなさが、すがすがしい。
●やはり使う道具は大事。「ラクダは重い荷物には耐えられるが、縛り方の悪いロープには耐えられない」(アフリカのことわざ)。

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