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February 19, 2021

スター・ウォーズ「マンダロリアン」の音楽

●「スター・ウォーズ」に連なるドラマ・シリーズ「マンダロリアン」をエピソード2の最終話まで見た。ワタシは打ち震えながら、最終話の終盤の展開を見守った。ネタバレは避けるけど、自分が「スター・ウォーズ」に期待していたものはこれだっ!と全力で膝を打つ。すばらしすぎて、この終盤だけもう一回、見てしまった。カッコよすぎ。
●で、この「マンダロリアン」、音楽もよい。作曲はルドウィグ・ゴランソンという人。なにしろ「スター・ウォーズ」といえばジョン・ウィリアムズというあまりに偉大な先人がいるわけだが、本家とは違ったテイストの音楽で、巧みに孤独なマンダロリアンの世界が表現されている。テーマ曲に「ブォオオオ~」っていう尺八みたいな音が鳴っていて、どうやらあれはリコーダーの模様。「スター・ウォーズ」が時代劇+西部劇から生まれてきたことを思えば納得。ゴージャスなオーケストラ・サウンドを期待すると肩透かしを食らうかもしれないが、「マンダロリアン」は全銀河の歴史を描いた大河ドラマではなく、辺境で生きる賞金稼ぎの物語なのでこれでいい。とはいえ、最後のクライマックスでは、ショスタコーヴィチの交響曲第5番第1楽章風の曲調が緊張感を煽るなど、荘厳さも醸し出している。
●「スター・ウォーズ」を踏まえているなと思うのは、これが広い意味での「父子の物語」として成立しているところ。テーマは通底していて、トーンは違う。これが正解だったんだな、と感じる。