●記者会見の話題が続くが、昨日23日はフェスタサマーミューザKAWASAKI2021の記者発表会。会場はミューザ川崎シンフォニーホールのステージながら、オンライン参加も可というハイブリッド方式だったので、ありがたくオンラインで参加(Zoomミーティング使用で、オンラインは30名ほど)。登壇者は福田紀彦川崎市長、指揮者の秋山和慶さん、オルガニストの松居直美さん、東響の大野順二楽団長、日本オーケストラ連盟の桑原浩専務理事。ピアニストの小川典子さんはロンドンよりリモートで参加。
●今回は7月22日から8月9日まで、全20公演が開催される。首都圏のプロ・オーケストラによる競演がこの音楽祭の目玉だが、今回はゲストとしてオーケストラ・アンサンブル金沢(ロベルト・ゴンザレス=モンハスの指揮&ヴァイオリン)、京都市交響楽団(広上淳⼀指揮)を招く。また、ミューザ川崎シンフォニーホールでの18公演に加えて、「出張サマーミューザ@しんゆり」が復活、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで2公演が開かれる。ほかにホールオルガニスト大木麻理さんの「真夏のバッハ」、須川展也&小川典子デュオ・コンサートなども。全公演のライブ映像配信もある。昨年のライブ映像配信は有料チケット約1万枚を販売、総再生回数は3万回を超えたそう。
●オーケストラ公演で目を引くものをピックアップすると、オープニングコンサートはジョナサン・ノット指揮交響楽団で、ラヴェル(コンスタン編)の「夜のガスパール」、ヴァレーズの「アルカナ」、ラヴェルのピアノ協奏曲(萩原麻未)、ガーシュウィン「パリのアメリカ人」と強力。都響は最近大活躍中のカーチュン・ウォンとドヴォルザークの「新世界より」他。山田和樹指揮読響はチャイコフスキーとラフマニノフのダブル交響曲第2番プロ。東フィルはバッティストーニとのイタリア音楽プロで、レスピーギの「ローマの松」他に加えてニーノ・ロータのハープ協奏曲(吉野直⼦)も。下野竜也指揮日フィルはベートーヴェン「エグモント」全曲。N響はスケジュールの都合でオケとしての参加はなく、代わって篠崎史紀率いるN響メンバーによる室内合奏団でマーラーの交響曲第4番室内楽版(K.ジモン編)。フィナーレコンサートは原田慶太楼指揮東京交響楽団で、吉松隆の交響曲第2番「地球にて」を中心とする意欲的なプログラム。
●チケット発売時期は例年より一か月ほど遅い5月の連休明け。現時点では通常通り全席販売予定。配信チケットは6月下旬以降に販売。
March 24, 2021