●放送は見逃してしまったが、評判になっていたので、NHKプラスの配信でプロフェッショナル「庵野秀明スペシャル」を見た(配信期限3/29午後8:45)。シリーズ完結編となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の制作現場を4年にわたって密着取材した労作。さすがにおもしろい。庵野秀明のクリエイターとしての信念が伝わってくる……などというきれいな言葉では収められない、なんともいえない息苦しさ。ちゃぶ台返しで泥沼化しそうな進行を超然と受け入れる周囲のスタッフ陣にも尊敬の念がわく。
●で、これを見たら「シン・エヴァンゲリオン劇場版」も見たくなるに決まっている。しかし、上映時間155分という長さには怯む。途中で休憩が欲しくなる。ワーグナーの「さまよえるオランダ人」も一幕形式だと2時間を超えてためらってしまうのに、155分って。途中で休憩を入れたオリジナルの「2001年宇宙の旅」はすごい。
●というか、それ以前の問題として、自分は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」と「:破」までは映画館で見たが、「:Q」は未見なのだった。まず、「:Q」をどうするのか。配信で見るのか、そんな必要はないのか(ないってことはないだろう)。そもそも「:破」の内容を覚えているのか。「:破」も見直さないと「:Q」はわからないのか。だったら「:序」はいいのか? どんどん遡ってしまい、結論が出ない。
●NHKプラスはとても便利なサービスだと思う。総合・Eテレの番組を放送中から放送後1週間まで無料配信してくれる。ただし、申し込みはネットだけで完結せず、はがきでの手続きが必要になる(本人確認のため)。
March 25, 2021