●ワールドカップ予選と言われても、久々すぎて「えっ、今どこまでやったんだっけ……ていうか、いつのワールドカップ?」くらいの気分だが、ウイルス禍で中断されていた予選がようやく再開。といっても、かなり奇妙な形だ。モンゴルホームの試合をなぜか千葉のフクダ電子アリーナで無観客開催することに。現状、モンゴル国内では国際試合が禁止されているそうなのだが、そこで中立地開催ではなく、日本で試合を開催することになった。あくまでモンゴルの主催試合扱いなので、放映権料や協賛金はモンゴル協会に入るという。モンゴル代表はいわゆる「バブル方式」で来日。
●で、試合結果はモンゴル 0-14 ニッポンという近年の国際試合では目にすることのなくなった大差のゲームに。これが親善試合だったらマッチメイクのミスということになるが、なにしろ公式戦、それもワールドカップの2次予選なのだからしょうがない。モンゴルはすでに2次予選敗退が決まっていたので、結果にこだわらずに戦った面もあるのかもしれないが……。ともあれ、こういった試合展開で怖いのはラフプレイによるケガだが、試合が荒れることもなく、フェアプレイ―で臨んだモンゴルには敬意を表したい。
●ニッポンは先日の韓国戦から両サイドバックを入れ替えた布陣。GK:権田-DF:松原健、冨安(→畠中)、吉田(→中谷進之介)、小川諒也-MF:守田(→浅野)、遠藤航-伊東、鎌田(→稲垣祥)、南野(古橋)-FW:大迫。もともと参加可能な海外組選手が限られていた上に、途中交代の人数が多かったこともあって、かなりフレッシュ。前半で5点、後半で9点、しかもそのうちの3点がアディショナルタイムというのがすごい。得点者だけ順に挙げると、南野、大迫、鎌田、守田、オウンゴール、大迫、稲垣、伊東、古橋、伊東、古橋、浅野、大迫、稲垣。大迫はハットトリック。力の差が大きかったことはともかくとして、所属チームで苦境にある大迫に結果が残ったことがうれしい。
March 31, 2021