●Windows 10のバージョンが20H2に上がって以来、困ったことになったのが日本語入力システムMicrosoft IME。今回、大きく刷新されたようなのだが、いろいろなアプリで不具合が起きている。たとえばワタシが原稿書きに使っている秀丸エディタの場合、かな漢字変換してEnterキーを押しても変換が確定しない等の不具合があり、まるで使い物にならない。そこで、多くのアプリでは旧バージョンのMicrosoft IMEに戻すことで問題を回避するようにアナウンスされている。旧バージョンに戻すこと自体は簡単なので、ワタシもそうした。これでひとまず解決ではある、が。
●実は問題はそれだけではない。今後、不具合はWindows Updateを通して解消されたとしても、それでも困るのは新バージョンでキー設定のカスタマイズがほとんどできなくなってしまったこと。これには参った。まさかバージョンアップで機能が減ってしまうとは。ワタシは太古のMS-DOS時代にVZ-Editorのキーアサインを体に叩き込んだので、自由にキー設定を変更できないと困る。同様の嘆きが@ITでも記事になっていて、今後もMS-IMEがこの仕様のままなら(そして、いつまでも旧バージョンが使えるとは思えないので)、Google日本語入力に乗り換える手があると記されている。まあ、それは奥の手ではあるけれど……。
●ワタシは昔からWindows大好き人間なのだが(←変態)、今回のMicrosoft IME刷新はいただけない。PCの日本語関連の仕様はローカルな課題であるがゆえか、なにかと問題が起きがち。
●あと余談なんだけど、Windowsがメジャーアップデートすると、フォントサイズが標準に戻ってしまうので、老眼ユーザーは毎回「Meiryo UIも大っきらい!!」で設定を直すことになる。Windowsの「設定」から文字を大きくすることもできるが、あれは求めるものと違うんである。文字を一律に大きくしてほしいのではない。エクスプローラーのファイル一覧とかタイトルバーとか、限られた文字だけがやたらと小さすぎて読めないので、「Meiryo UIも大っきらい!!」が必要になるのだ。Microsoftの日本法人に老眼の人はいないのだろうか?
April 12, 2021