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April 26, 2021

マリノスvs横浜FC J1リーグ第11節

●東京、大阪、兵庫、京都の4都府県で緊急事態宣言が出た。3度目となる緊急事態宣言は、前回の緩さを反省してか(前後で生活上の変化がほとんどなかった)、より強い措置が打ち出されている。イベント類は無観客開催か中止が原則だという。その宣言発出の前日に開催されたのがマリノスvs横浜FC戦。一日ずれたら無観客だったのか……と一瞬思ったが、よく考えたら横浜は神奈川県だから緊急事態宣言の対象外なのだった。東京ディズニーランドも開いたまま。なぜなら所在地は東京ではなく千葉県だから。真実の千葉ディズニーランド。
●はっ、ちがう、Jリーグの話をするのだった。マリノスは横浜FCとの横浜ダービー。横浜FCは中村俊輔がベンチ外だが、GKに六反勇治、FWに伊藤翔、途中出場で渡邉千真がいて元マリノス度が高め。マリノスはGKに高丘、ディフェンスラインに小池、チアゴ・マルチンス、畠中、ティーラトン、セントラルミッドフィルダーに扇原と喜田、トップ下にマルコス・ジュニオール、前線にエウベル、オナイウ、前田大然という布陣。仲川はケガで不在。序盤こそ拮抗した戦いになったものの、前半29分にPKをマルコス・ジュニオールが決めてからは一方的なマリノス・ペースに。続いてオナイウ2、前田、レオ・セアラのゴールラッシュで、5対0のワンサイドゲームになった。今シーズンのマリノスは失点が減った分、爆発力も低下したように感じていたが、久々の大勝。リードしたらさらにゴールを奪うというのがポステコグルー監督のフィロソフィー。ただ、マリノスがよかったという以上に、横浜FCが本調子に程遠いという感触も。失点してからのプレイぶりが予想外に淡白だった。
●マリノスの新戦力でいまひとつ力を測りかねているエウベルだが、この日は活躍していた。特に2点目の場面。コーナーキックからのこぼれ球で、どう考えても思い切りシュートを打つだろうというところで、落ち着いて中でフリーのオナイウにパスを出して、ゴールをアシスト。味がある。この場面でゴールを狙わずアシストを選ぶブラジル人フォワードはかなり新鮮。ただ、全般にプレイに簡潔さを欠くのが気になる。技術があるのはわかるのだが、プレイスタイルが饒舌というか……。もうひとり、この試合からブラジル人フォワードのレオ・セアラが合流、ベンチスタートだったが、後半32分から出場して、なんと、投入直後の最初のプレイでラッキーなシュートチャンスが転がってきて、これをものにした。背番号9の通り、ストライカー・タイプなのか? 前田大然、オナイウとポジションを争うことになる。駒が多すぎるような気もするのだが、どうなんでしょ。