●あの「ウェスト・サイド・ストーリー」がスティーヴン・スピルバーグの監督によりふたたび映画化される。公開は12月とまだ先なのだが、予告編が公開された。いやー、これは予感に満ちていて、カッコいい。もちろん、音楽はレナード・バーンスタインだ。アレンジャーはデヴィッド・ニューマン、指揮はドゥダメルが務める。クラシック音楽に囲まれた家庭に育ったスピルバーグにとって、「ウェスト・サイド・ストーリー」は初めて聴くことが許されたポピュラー音楽だったそう。最初、「ウェスト・サイド・ストーリー」がリメイクされると聞いたときは、大胆な読み替え演出(?)が施された「シン・ウェスト・サイド・ストーリー」になるのかなと思ったのだが、予告編を見た感じではそういうことではなさそう。
●宣伝。ONTOMOの連載「耳たぶで冷やせ」第26回は「ストラヴィンスキー『火の鳥』とロシア民話──魔王カスチェイって何者?」。ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」に登場する魔王カスチェイを、自分は曲のイメージから凶暴で巨大な魔物のイメージでとらえていたのだが、もともとのロシア民話を読んでみるとカスチェイは老人で、だいぶイメージが違っていたという話などを。
April 28, 2021