June 4, 2021

ニッポンvsU-24ニッポン 急遽実現した兄弟対決

ニッポン!●3日は札幌ドームでニッポン対ジャマイカ代表……の予定だったが、ジャマイカ代表の欧州組選手たちが期限までに入国できず、試合開催が不可能になった。新型コロナウイルス陰性証明書に不備があったためにアムステルダムの空港で搭乗を断られたのだとか。米国経由の選手たちは予定通り来日している。困惑したジャマイカ代表の選手たちは天を仰いで「じゃ、ま、いっか」と言ったとか言わなかったとか(←言うわけない)。そこで、苦肉の策で実現したのが、なんと、ニッポンvsU-24ニッポン。フル代表と五輪代表の兄弟対決が実現! これは悪くない発想だと最初は思った。U-24にオーバーエイジの3人(吉田、酒井、遠藤航)が加われば、もはやフル代表と大して変わらない。興味津々。
●が、テレビで先発メンバーを見て、少し勘違いをしていたことに気づく。もともとフル代表はこの日に試合を予定したわけだが、U-24は5日にU-24ガーナ代表との試合がある。つまり中一日で試合が控えているわけで、じゃあどんなメンバーを出せるのかと言ったら、まあ、主力はほとんど出せない。オーバーエイジ組もベンチ。オリンピックメンバーに残れるのかどうか微妙な選手たちが大勢いるBチーム感あり。
●なので、フル代表が貫禄を見せたのも当然だろう。チームとしての完成度がぜんぜん違う。ニッポン 3-0 U-24ニッポン。ゴールは橋本拳人、鎌田、浅野。2点目の鎌田がすばらしい。ディフェンスとゴールキーパーの位置を冷静に確認して、ゴール右下に精度の高いシュート。U-24は組織としての連携が不足している。開始早々の失点など、コーナーキックの守備でファーサイドにだれもいなくなるという混乱ぶり。終盤でオーバーエイジの遠藤航が入るとかなり中盤が安定し、チャンスが増えたが、なにしろ3点差がついた後なので。
●U-24の先発だけ記しておくと、GK:大迫敬介-DF:菅原、町田、橋岡、旗手-MF:中山雄太、板倉、三好、久保、遠藤渓太-FW:田川。選手選考会だったと思えばいいのかな。さて、この中からオリンピックに行ける選手はどれだけいるのか……ってか、オリンピックって本当にあるの!? ここ、東京で?

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