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June 14, 2021

ニッポンvsセルビア代表 国際親善試合

●W杯2次予選の合間に組まれたニッポンvsセルビア代表の親善試合が神戸で無観客開催。これは貴重な機会。いろいろな事情があってニッポン代表は欧州のチームとの対戦機会をほぼ失っていたのだが、現在、ヨーロッパは4年に一度の欧州選手権、EURO2020(一年延期された)を開催中。そこで、ニッポンはEUROの出場権を逃したセルビア代表と対戦できることに。セルビアはあのストイコヴィッチが率いる強豪。もっとも、EURO2020に参加していない選手にとってはシーズンオフでもあるわけで、中心選手は来日できず。それは仕方のないこと。むしろ来日した選手たちのコンディションがもうひとつで、後半の失速ぶりが気になった。
●ニッポンは主力組が先発。GK:権田-DF:室屋(→山根視来)、植田、谷口彰悟、長友(→小川諒也)-MF:守田英正、橋本拳人(→川辺駿)-伊東(→浅野)、鎌田、南野(→)-FW:古橋亨梧(→オナイウ阿道)。大迫不在のトップにスピードのある古橋を起用したのが目をひく。キーパーはほかに川島、シュミット・ダニエル、中村航輔もいるのだが、第一選択肢は権田なのか。試合はおおむねニッポンがボールを持ち、セルビアがブロックを敷いて守る形に。前半は突破口を見出せずスコアレスに終わったが、後半3分、鎌田のコーナーキックからニアで谷口が頭でそらして、ファーに走り込んだ伊東が豪快に蹴り込んでゴール。1-0。その後、攻勢を強めていくつもチャンスを作り出すが、追加点が奪えない。伊東のパスからオナイウが決めた場面は決まったかと思ったがオフサイド。縦に抜け出た浅野がキーパーと一対一になるが、これも決めきれず。今シリーズの浅野はスピードの優位と決定力の不足の両方で目立っている。
●1点差ではどういう展開もありえると思ったが、セルビアの運動量が落ちてしまい、そのまま試合終了。1対0で勝利。相手がベストの状態に遠く、追い風参考記録みたいな勝利ではあったが、中盤の展開力、プレスの連動性など、内容はよかった。オナイウはマリノスでのプレイ同様、強度が高く、献身的。大迫の負傷離脱で追加召集されたオナイウだが、次代のワントップの有力候補に躍り出た感がある。