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June 23, 2021

東京国立近代美術館 MOMATコレクション 特別編 ニッポンの名作130年

●ウイルス禍以降、何度も足を運んでいる東京国立近代美術館。企画展もさることながら、ここは所蔵作品展がすばらしく、しかも空いていて、最高にぜいたくかつ快適な空間になっている。同じ絵を何度も眺められるのが吉。そして4階の休憩スペース「眺めのよい部屋」は、一枚の絵も飾ってないが、まっさきに行きたくなる場所。休憩上等。現在の所蔵作品展は、MOMATコレクション特別編「ニッポンの名作130年」

白髪一雄「天慧星拚命三郎(水滸伝豪傑の内)」
●白髪一雄の「天慧星拚命三郎(水滸伝豪傑の内)」(1964)はすさまじい迫力。昨年の東京オペラシティアートギャラリー「白髪一雄 a retrospective」を思い出す。足で直接描く「フット・ペインティング」がもたらすダイナミズムは、写真では伝わらない。塗りつけられた大量の絵の具がうねっている。

森村泰昌「Brothers (A Late Autumn Prayer)」
●新収蔵作品に森村泰昌「Brothers (A Late Autumn Prayer)」(1991)。ミレーの「晩鐘」がもとになっているが、農具ではなく武器があり、銃があり、背景にはキノコ雲が見える。
●1室から12室まで、かなりのボリューム感。気に入った部屋だけを選んで巡るのもいい。