●ドイツグラモフォンのDG Stageで、現在開催中のバイロイト音楽祭の映像が配信されている。7月26日から8月24日にかけて全10作品を配信。ただし、注目の新制作「さまよえるオランダ人」は日本のみ配信対象外。どうやらテレビ放映があるようだ。以降、バリー・コスキー演出の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、フランク・カストルフ演出の「ニーベルングの指環」全4作、ユーヴァル・シャロン演出の「ローエングリン」、トビアス・クラッツァー演出の「タンホイザー」、カタリーナ・ワーグナー演出の「トリスタンとイゾルデ」、ウーヴェ・エリック・ラウフェンベルク演出の「パルジファル」と続く。新演出の「さまよえるオランダ人」のみ9.90ユーロの有料配信のようなのだがどうせこれは日本からは観られない。あとはすべて無料。字幕は付かない。
●雰囲気だけでも確かめるために「ニュルンベルクのマイスタージンガー」をチラ見。大昔に作っておいたDGのアカウントがそのまま使えた。ワーグナー本人やコージマやリストが登場する読み替え演出で話題を呼んだもの。フィリップ・ジョルダン指揮で快速テンポで前奏曲が進んで、その間、せわしくなく演技が続く。視聴期限は2日間の模様で、すぐに切れてしまう。観るものが多すぎて到底手が回らないけど、選択肢があることはありがたい……のか。
●サイト全体を眺めてもドイツグラモフォンが映像配信にずいぶん力を入れていて、軽く驚く。過去のカタログではなく、今の時代に向き合っている姿勢が伝わってくる。
July 28, 2021