August 17, 2021

大宮アルディージャvsブラウブリッツ秋田 J2リーグ第25節 NACK5スタジアム大宮

NACK5スタジアム大宮
●2回目のワクチン接種から2週間経ったら、どこかに行こう。そう考えて先週末は一泊二日の地方遠征を企んでいた。が、かつてないほどの感染拡大に怯み、諸々の条件を考慮した末に取りやめに。代わりに近場のサッカー専用スタジアムということで、NACK5スタジアム大宮でJ2の大宮vs秋田戦を観戦することにしたのであった。
●大宮のスタジアムはあまりに久しぶりすぎて、記憶にあるのとはぜんぜん別のスタジアムに生まれ変わっていた。以前はベンチシートに座ったような記憶があるし、ゴール裏はスタンドがなくて芝生席みたいな感じだったと思うのだが、2007年に大規模改修されたそうで、座席はセパレートになっているし、両ゴール裏に急勾配の立派なスタンドができていて、迫力のあるスタジアムになっていた。名前も大宮公園サッカー場からNACK5スタジアム大宮に変わっている。
NACK5スタジアム大宮 バックスタンド側
●もともとこのスタジアムの見やすさには定評があって、写真のようにバックスタンドの最前列からピッチは目の前。すぐそこにタッチラインがあって、いつボールが飛んでくるかわからない緊張感がある(実際、近くに飛び込んできた)。しかもバックスタンドは10列くらいしかないので最後列でもやっぱり近い。大宮駅から徒歩で行けるアクセスのよさも吉。ただ泣きどころは、古いスタジアムなので屋根がほぼないということ。この日はあいにくの雨。雨中のカッパ観戦も相当に久しぶりだったが、雨量は少なく、寒い季節でもなかったのは救い。もちろん、時節柄、客席は販売数が制限されており、両隣は空席でスタジアム全体も疎ら。全員マスク着用で、声も出せない。代わりに手拍子や拍手で応援する。ウイルス禍での観戦スタイルはすっかり確立されている。屋外ということもあり、感染対策的にはクラシックのコンサート以上にしっかりしている感じ。入場はQRチケットを自分で「ピッ!」とタッチすればOK。QRチケットだと発券手数料もシステム利用料もかからなくてすっきり。
●大宮は長らくJ1にいたチーム。一方、秋田はJ3から上がってきたチームで、ワタシはJFL時代の秋田と横河武蔵野FCの試合を観戦したことがある。当然、大宮が上位かと思いきや、現在の立場は逆で、なんと秋田のほうが順位は上なのだ。大宮はJ3への降格圏に沈んでおり、6月に前監督を解任して新たに元日本サッカー協会技術委員長の霜田正浩監督を迎えている。この日の試合は大宮が開始早々に相手のミスを突いて先制ゴールを決め、多くの時間で試合を支配していたのだが、終盤にセットプレイから失点して1対1のドロー。4戦連続引分けで、負けないけど勝てないという、勝点計算的には損な展開。内容的にはJ3に降格するようなチームには見えず、これから順位を上げていきそうなもの。結果が付いて来ないことで疑心暗鬼にならなければいいのだが……。一方、秋田は見るからにフィジカルが強靭で、体格で大宮を圧倒している(みんなムキムキなのだ)。堅守速攻型のチームのようだが、ロングボール一辺倒でもなく、粘り強く耐えて勝点1をもぎ取ったという印象。J2初昇格で、22チーム中13位は立派というほかない。フィジカルの強さは大きな武器になると感じた。

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