●アーティゾン美術館に行ってきた。9月5日まで開催のSTEPS AHEAD展にかろうじて間に合う。2020年にリニューアルオープン(旧称はブリヂストン美術館)。JR東京駅からも地下鉄日本橋駅からも歩いてすぐ。建物から展示物まですべてにおいてメジャー感が半端なく、快適。新収蔵作品120点を含む約250点が展示で、見ごたえマックス。
●モネの「黄昏、ヴェネツィア」。オレンジと青の淡い色調で輝く。海と空が同じ色調、異なるタッチで描かれる。
●カンディンスキー「二本の線」。線はたくさん描かれているが、なぜ2本なのか。曲線も点線もある。五線も。そして面も。
●ジョアン・ミロ「夜の女と鳥」。英題を見るとわかるが「夜の女」+鳥、ではなく、夜の「女+鳥」。夜の鳥と言ったらミミズク?
●ここにもあった白髪一雄。「観音普陀落浄土」。これは東京オペラシティアートギャラリーの展覧会にあった? 鋭角的に曲がる青と白の縞がリズミカル。爆発的なエネルギーが生み出すカオスにプラスして爽やかさも。
●杉全直「袋を持った空間」(1963)。クシャクシャとなった袋が生み出す青の濃淡。今日的に連想してしまうのはレジ袋。有料でもしっかりもらうぜー。
●といったように全体にデラックス度高し。ほかにいくつか音楽ファンのツボを刺激する作品があったのだが、そちらは改めて。つづく。