●ワールドカップ2022アジア最終予選、10月の正念場2連戦に向けて代表メンバーが発表された。マジョルカの久保建英とセルティックの古橋亨梧はケガでメンバー外。森保監督はチームの継続性を大事にしているようで、サプライズはほとんどない。一試合の重みが増す最終予選となればなおさらというか、新戦力よりもベテラン頼みの感も。帰国した東京の長友佑都、浦和の酒井宏樹、神戸の大迫は引き続き選出。この3人以外のフィールドプレーヤーは全員海外組。
●ただ、その海外組の所属クラブを見ていて感じたんだけど、ヨーロッパの4大リーグ(英西伊独のトップリーグ)で本当に活躍している選手はとても少ない。アーセナルに移籍してサイドバックとして評価を高めている冨安健洋、サンプドリアのセンターバック吉田麻也、シュトゥットガルトで中盤の守備に奔走するデュエル・キングの遠藤航。なんと、みんなディフェンスの選手ではないの。欧州で通用する日本人選手といえば「テクニックにすぐれた中盤の攻撃的な選手」みたいな先入観はもう捨てないと。
●あと、欧州とはいっても2部リーグの選手がずいぶん多くなった。オナイウ阿道のトゥールーズ、植田直通のニーム、室屋成のハノーファー、柴崎岳のレガネス、田中碧のデュッセルドルフ。みんな2部のチーム。ただ、1部リーグ下位チームで苦しい残留争いをするくらいなら、2部の強いチームで活躍するほうが選手の価値は上がるのかも?
●以下にメンバー一覧を。
GK:川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、谷晃生(湘南)
DF:長友佑都(東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(浦和)、室屋成(ハノーファー96/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(アーセナル/イングランド)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)
MF:原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプールFC/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)、三好康児(ロイヤル・アントワープ/ベルギー)、堂安律(PSVアイントホーフェン/オランダ)田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
FW:大迫勇也(神戸)、オナイウ阿道(トゥールーズFC/フランス)。
September 30, 2021