November 17, 2021

オマーン対ニッポン@ワールドカップ2022カタール大会 アジア最終予選

オマーン●16日深夜、ワールドカップ2022アジア最終予選でオマーン対ニッポン。アウェイなのでテレビ中継なし、今回もDAZNの配信を翌朝に時差観戦。今回の最終予選で苦しんでいるのは、もとはといえばホームのオマーン戦に敗れたから。サウジアラビアとオーストラリアがライバルと目されるグループで、オマーン相手にホームで負ける大誤算があった。となればアウェイといえども勝利は必須。で、森保監督はこの試合でもチームの継続性を重んじて、出場停止の守田以外はすべて同じ選手を先発させた。しかも守田の代役は柴崎。一歩逆戻りした感がある。布陣は4-1-2-3、あるいは4-3-3。GK:権田-DF:山根、吉田、冨安、長友(→中山雄太)-MF:遠藤、柴崎(→三笘薫)、田中碧-伊東(→浅野)、南野(→古橋)-FW:大迫(→原口)。
●相手のオマーンは4-4-2(あるいは4-3-1-2)。まずは守備ブロックをしっかりと敷いて、少ないチャンスをものにしようという構え。前回の対戦時のような前線からの鋭いプレスはない。そして前のベトナム対ニッポンの試合を観れば当然だが、伊東の前にスペースを与えない。一方のニッポンも積極的な仕掛けがなく、自陣でのボールキープが長い展開。プレスも淡白。ほとんどチャンスらしいチャンスが両者ともないまま膠着状態が続いて、前半終了。またも老いたライオンのような戦いぶりで、継続性重視の選手起用の弊害はこういうところかなと思ってしまう。ニッポンは追う立場なのだから、前からガツガツと行ってほしい。せっかく韓国人主審が試合を止めない笛を吹いてくれているのに。主審は中東のムードに左右されず、国際標準の笛を吹いてくれた。
●森保監督は後半頭から柴崎を下げて、ついに三笘薫を投入。これでチームが一変した。待望の(遅すぎた?)代表デビュー。最初のプレイからいきなりドリブルで仕掛けて左サイドの敵陣深くに侵入。その後もボールを持てば仕掛けるといった様子で左サイドを制圧。初めて対戦した選手に、あの独特の間合いのドリブルは驚きだったはず。三笘に触発されてかハーフタイムに檄が飛んだのか、前線が一気に活性化して、ようやく試合が始まったかのよう。さらに、最近の代表ではコンディションがもうひとつの南野を下げて、前線に古橋を投入、そしてリリーフ投手のように長友を下げて中山を投入するいつものパターン(これならさっさと中山を先発にすればよいと思うのだが、念入りに段階を踏むのが森保流)。古橋は精力的に前線からプレスをかけて、これが効果的。次々とチャンスが作られ、内容はぐっと良くなった。あとは時間との戦いで、ゴールには至らないまま時計の針が進む。ようやく後半36分、三苫が左サイドに侵入して、巧みなクロスを入れると詰めていた伊東が蹴り込んでゴール。残り時間を慎重に守り切って、オマーン 0-1 ニッポン。三苫のおかげ。
●これでベトナム戦、オマーン戦のアウェイ2連戦に連勝。この結果は立派。他会場に目をやると、中立地開催となった中国対オーストラリア戦が引分けた。オーストラリアは先制するも、PKを与えて失点して1対1。ニッポン以外も最終予選では苦労する。これでニッポンはオーストラリアを勝点1上回って勝点12、2位に上昇。追う立場から追われる立場になった。サウジアラビアはアウェイのベトナム戦で勝利して勝点16。無敗のまま独走状態に。

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