●これは以前から公開されているページなのだが、アメリカのNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の How Well Can You Hear Audio Quality? で、6種類の音源について圧縮音源と非圧縮音源を聴き分けるテストが掲載されている。それぞれ、非圧縮音源(WAV=ロスレス、CD音源)、320kbpsのmp3、128kbpsのmp3の3種類のサンプル音源がランダムに並んでおり、どれがいちばん高音質かを当てるというクイズ形式。あなたは6問中何問正解できるだろうか。
●これを容易に正解できる人をワタシは尊敬する。いや、6問中5問はなんとか正解できたのだ。でも、どれも一緒じゃん、とも思った。まちがえたのはNEIL YOUNGのThere's A Worldで、あろうことかいちばん劣る128kbpsを選んでしまった……。しかも、残りの問題もすぐに答えられたのは唯一のクラシックであるペライアのモーツァルトだけで、あとはなんども聴き返して、ヘンなコツみたいなものを探していたというか。つまり、高音域の残響の奥行き感とか、ボーカルの特定部分の輪郭だとか、音楽ではなく音響にフォーカスして違いを見つける感じ? 人間は加齢とともに急速に高音域の可聴域が狭まっていくので、20代や30代の頃ならもっと簡単にわかったのだろうか。
●むしろ、mp3という圧縮技術がいかに洗練されているか、改めて尊敬の念がわいてくる。データ量がすさまじく小さいのに、こんなにクォリティを保てるなんて。JPG画像にも同じことが言えるが、なんてエレガントな技術なんだろう。
December 21, 2021