●先日、東京都現代美術館のクリスチャン・マークレー展をご紹介したが、同時開催の「ユージーン・スタジオ 新しい海」も見ごたえがあった。圧巻は「善悪の荒野」と題されたこちら。灰や塵が積もった廃墟のような部屋が展示されている。
●で、これを見て、ふと映画「2001年宇宙の旅」の終盤のシーンを思い出したのだが、なんと、まさにその映画からインスピレーションを得て制作された作品なんだとか。道理で。映画のなかの白い部屋はエレガントで、もちろん廃墟にはなっていない。あの部屋が滅びるくらいの未来に思いを馳せる。
●ガラスケースに囲まれているので中には入れない。でも入ってボーマン船長ごっこをやりたくなる。
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●ONTOMOに連載「神話と音楽Who's Who 第7回 ヴィーナス」を寄稿。ご笑覧ください。
●今年もあとわずか。年末年始は不定期更新で。よいお年を。
December 29, 2021