●賀正。今年は寅年らしいので、虎の写真はないかとGoogleフォトで検索してみたら、昨年、動物園で撮影した写真が見つかった。この虎は苛立っていたのか、いつものことなのか、右から左へ、左から右へと、止まることなく往復運動を続けていたのである。これ以上、動き続けていたらバターになるのではないかと心配なくらいに。
●さて、年も明けたので虎名曲でも聴くか。ヘンリー・カウエルの「虎」。ピアノで表現される虎。激しく獰猛に襲い掛かる虎、じっと獲物を観察して機をうかがう虎。かなりの虎感である。この曲を聴いて深く感銘を受けた宮沢賢治が「セロ弾きのゴーシュ」のなかで「印度の虎狩り」として再現している。というのはウソ。
●昨年の元旦、当欄でこう書いた。今年か来年にバブル経済が再来することになっているのだが、どうか。
ありそうな近い将来はたとえばこんなシナリオだろうか。まずこの冬、感染拡大が止まらずに緊急事態宣言に類するなんらかの強い措置が打ち出される。その後、ワクチンの接種が優先順位に沿って段階的に始まる。自分が打てるのは今年の秋か冬くらいか。ワクチン接種が始まってもユニバーサルマスクなどは続くだろうが、会食や旅行などは戻ってくる。おそらくワクチンは定期的に接種を続けるものになる。そして、2022年か23年頃、ウイルス禍の反動として、大旅行ブーム、大会食ブームがやってくる。人々の気分は開放的になり、消費活動が活発化し、投資が拡大し、80年代後半から90年代前半までを思わせるような21世紀版バブル経済がやってくる。