●昨晩は久しぶりに大きな地震があった。夜11時半すぎ、ぐらぐらと小さく揺れ始めたと思ったら、その後、大きくガタガタと揺れ出して、なかなか収まらない。すっと部屋が真っ暗になる。停電だ。スマホを見ると宮城県と福島県で震度6強、東京は震度4。体感的には2011年3月11日以来の揺れだと思ったが、実際のところはどうなんだろう。最大震度もさることながら、揺れが長く続くと怖い。
●で、夜に停電になると本当になんにもできないのはこれまでも何度か体験済みだが、今の時代はすっかりスマホ頼みになる。地震と停電について情報がほしいし、明かりにもなる。電池の残量は心もとない状況。しかし充電済みのモバイルバッテリーがあるので、それでしばらくはしのげるとして、はたして何時間くらい動作するものなのかと考える。ともあれ、できることはあまりなく、枕元に懐中電灯とモバイルバッテリーを置いて寝ることに。ウトウトしているところで、パッと照明がついて、電力が復旧したことを知る。
●朝になってわかったが、この停電は事故が発生したわけではなく、「電力システム全体を保護する装置である周波数低下リレーが自動動作した」(需要と供給のバランスと周波数の関係)。不測の広範囲におよぶ停電を防ぐために、自動的に送電を止めるシステムが働いているらしい。200万軒以上が停電したが、午前3時前にはすべて復旧したという。電力など安定して供給されて当然と思いがちだが、きっと知らないところで需給バランスを常時保ち続ける匠の技が発揮されているのだろう。
March 17, 2022