March 30, 2022

ニッポン対ベトナム ワールドカップ2022カタール大会 アジア最終予選

ニッポン!●ワールドカップ・アジア最終予選の最終節はホーム埼スタでの対ベトナム戦。すでにニッポンはアウェイのオーストラリア戦でワールドカップ本大会出場を決めている。あのすばらしい試合にテレビ中継がなく、消化試合のようなベトナム戦にはテレビ中継がある。それどころか埼スタは収容制限なし。なんともちぐはぐな状況になってしまったが、試合が始まったら予想外の奇妙な事態が起きた。
●まるでアウェイの試合のように、ベトナムのチャンスになると客席がわきあがる。だが、ニッポンの声援は聞こえてこない。今、スタジアムで発声は禁止なのだ、感染症対策として。が、大勢のベトナム・サポたちが駆けつけており、彼らはそのようなルールなどまったく気にしてない。埼スタがベトナムになった。しかもあろうことか、ベトナムが先制してしまったのだ! 前半20分、ベトナムのコーナーキックから、この日彼らの唯一のシュートとなるヘディングが決まった。
●ニッポンは後半9分、攻め上がった吉田が原口のシュートのこぼれ球を蹴り込んでようやく同点。その後もほとんどの時間帯で攻め続けたが、2度のゴールシーンをファウルで取り消されるなどあって、26本ものシュートを打った末に1対1でドロー。サッカーではしばしばあり得る展開ではある。
●森保監督は2人を除いて先発選手を入れ替えた。状況から言って控え選手を先発させるのは納得だが、それでなぜキーパーに39歳の川島を起用し、若いシュミット・ダニエルや谷晃生がベンチになるのか……と思うが、森保監督は序列重視。GK:川島-DF:山根、吉田、谷口彰悟、中山雄太-MF:柴崎(→田中碧)-原口(→守田)、旗手(→伊東)-久保建英(→南野)、三笘-FW:上田綺世。個の能力に頼った即興的な攻撃で何点も取れるほどベトナムは弱くないことがわかった。
●ベトナム・サポたちの態度は物議を呼びそう。サッカーではスタジアムでのああいった行為は挑発的と受け取られる危険性があるので、無用なトラブルを避けるためにも慎んでほしかった(在住者ならなおさら。対ベトナム感情にも影響しかねない)。本当なら躍進するベトナム代表の記念碑的な勝点1が讃えられるべき試合だったのに(彼らはどんどん強くなっている)、後味の悪い試合になってしまった。

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