●22日、ロームシアター京都の2022年度自主事業ラインアップ説明会が開催された。Zoomウェビナーを使用。リモートで記者発表が可能になると、相手が東京でも京都でも関係ないのが吉。小倉由佳子プログラムディレクターが登壇。2022年度のラインアップテーマは「旅」。ずっと旅が自由にできる状態ではなかったので、たしかに今こそ旅なのかも。音楽、演劇、舞踊、伝統芸能などラインナップの内容は多岐に渡り、ボリューム感も相当なものなのだが、クラシック音楽関連企画から目立ったものを挙げてみる。
●9月にクロノス・クァルテットが、なんと、19年ぶりに来日。ジョージ・クラムの「ブラック・エンジェルズ」、ライヒの「ライヒ:ディファレント・トレインズ」他。なんだか懐かしい。もちろん東京公演もあるわけだが。 10月の新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室2022は「蝶々夫人」。オペラ入門に高校生は最適の年齢(かも)。2023年1月は京都市交響楽団との「シアターオーケストラ・コンサート シリーズ」で、演出家・俳優の白井晃と京響によるコラボレーションが実現する。といっても具体的な内容は現時点ではわからず。斬新なアイディアを期待。指揮は園田隆一郎。2023年3月の小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトはプッチーニの「ラ・ボエーム」。ディエゴ・マテウスが小澤征爾音楽塾オーケストラを指揮。デイヴィッド・ニース演出。
●あと、これは音楽じゃないんだけど、9月に演劇で市原佐都子作&演出の「Madama Butterfly(蝶々夫人)」(劇団Qとチューリッヒのノイマルクト劇場の共同制作)という作品があって、これはプッチーニの「蝶々夫人」を原案に、人種とジェンダーの視点から構造をひっくり返したものなのだとか。演劇は守備範囲外なので観る機会はなさそうだが、もしだれかがオペラ化してくれれば、とも思う。
●記者発表は22日だったんだけど、情報解禁日が3月25日正午と設定されていた。気が付いたらとっくに過ぎてる解禁日。あるある。
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●別件で動画をひとつご紹介。先日、公演に足を運んだ「さくらホールコンサート“Don’t Stop The Music”一夜限りの若者たちの祭典2022」でのショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番の映像が無料公開されている。實川風のピアノ、オッタビアーノ・クリストーフォリのトランペット、米田覚士の指揮、林周雅with String Orchestraの演奏。とてもしっかりした作り。
April 1, 2022