●日本、香港、中国、韓国の各代表が参加する東アジアの大会、EAFF E-1サッカー選手権が開幕。ニッポンの初戦は対香港代表戦。ニッポンは国内組のみの代表で一般的な知名度のある選手がほとんどいないわけで、ワールドカップ本大会に向けた強化としてはかなり微妙な大会ではあるのだが、かつてこの大会をきっかけにブレイクした伊東純也のような選手もいるにはいる。会場はカシマ。
●で、香港代表だが帰化選手を大勢そろえており、一時よりは強化が進んだらしいが、正直なところアジアの強豪と比べるとだいぶ水準は落ちる。Jリーグならキーパーが止めるだろうというようなシュートが入ってしまう。前半2分に相馬がフリーキックを決めると、20分に町野、22分に西村がゴールしてあっという間に3対0。早々に決着がついてしまい、大味なゲームになってしまった。その後も西村、相馬、町野と決めて、3人が2点ずつゴール。ニッポン 6-0 香港。
●ニッポンのメンバーは久々にマリノス勢がたくさん。GK:鈴木彩艶-DF:山根視来(→大南拓磨)、谷口彰悟(→中谷進之介)、畠中槙之輔、杉岡大暉-MF:岩田智輝、藤田譲瑠チマ、水沼宏太(→脇坂泰斗)、相馬勇紀(→宮市亮)、西村拓真(→岩崎悠人)-FW:町野修斗。ついに代表に選ばれて気を吐いた水沼宏太や、決定力の高さをアピールした西村、怪我を乗り越えて10年ぶりに代表に帰ってきた宮市など、物語には事欠かないのだが、なにしろ相手のプレッシャーが緩かったので、少々の活躍ではインパクトが残らない。Jリーグでできていること以上のことができて当然といった様相。やはり試金石となるのは韓国戦か。
●香港代表では市川聡悟が途中出場。なんとまだ17歳。大阪生まれだが、生後すぐに香港に渡り、香港でサッカー選手としてのキャリアを積んでいる。この若さで代表はすごい。伸びしろも大きそう。もっとも、こうして香港代表として公式戦に出場している以上、今後の国籍選択にかかわらずニッポン代表の資格はないはず。
July 20, 2022