October 31, 2022

優勝は決まらず、マリノスvs浦和レッズ J1リーグ第33節

●一時期、余裕で首位を走っていたはずのマリノスだが、終盤に来てガンバ大阪戦、磐田戦とまさかの連敗を喫し、2位川崎にあっという間に差を縮められてしまった。残り2試合で勝点差は2。中断期間をはさんで久々の試合は浦和戦。1位マリノスが勝って、2位川崎が勝ち以外ならマリノスが優勝、だがマリノスが負けて川崎が勝てばついに首位を明け渡すことになる。結果から言えば、マリノスは勝ち、川崎も勝った。勝点差2のまま、優勝のゆくえは最終節まで持ち越されることに。川崎は決してあきらめずに勝ち続けている。追われる立場としてはかなりの脅威。
●で、マリノスだが連敗中からなにを変えたのかというと、いろんな見方はあると思うけど、自分はなにも変わっていないと思う。マリノスは一貫して自分たちのサッカーを続けている。2連敗したといっても根幹の部分でなにかが機能しなかったわけではなく、やるべきことをやってもそういう結果もあるというだけの話で、同じように戦って浦和には4対1で勝った。試合の序盤までは浦和は五分に戦っていたし、浦和に先制点が入ってもおかしくない展開だと思ったが、17分にエウベルが先制ゴールを決め、その後プレイ強度の差が徐々に出て、局面局面での勝負が4対1の結果に反映されたゲームたったと思う。あとはエウベルの個人技が違いを生み出していた。
●ところで、マリノスのこの試合の先発メンバーだが、3年前にポステコグルー監督のもとで優勝したメンバーは2名のみ。当時の主力はずらりとベンチに並んでいた。ケヴィン・マスカット監督はポステコグルーの戦い方を継承しているが、選手はどんどん入れ替わっているので、チャレンジャーとしてのスピリットを保てている。以前は問題だらけだったが、今のマリノスは選手の獲得がうまくなった。