●ここしばらく忙しくて綱渡り状態が続いていたが、ようやく一山越えたので、久々に新宿御苑を訪れてみた。二季化しつつある東京において貴重な秋晴れの一日。たぶん2年ぶりなのだが、前回はあまりに人が少なくて居心地が悪いくらいに「疎」だった。ここ、東京のど真ん中なのに。東京の街がゾンビで埋め尽くされても、ここなら生き残れるかもしれないと思ったほど。それが今回はどうかといえば、わりと賑わっていた。少なくとも、この人たちがゾンビだったらもう逃げられないと観念する程度には。
●コロナ禍以前と同様、外国人観光客も多数いた。入口でワタシまで係員さんから英語で声を掛けられてしまった。いつの間にかSUICAで「ピッ!」と入場できるようになっている。以前は「年パス」を持っていたが、コロナ禍以降、使用頻度が激減したので更新していない。
●新宿御苑は複数のスタイルの公園が一か所に集まった複合式公園なので、場所によって雰囲気がぜんぜん違う。なんとなく主役かなと思うのは「日本庭園」。菊花壇展が開催されていた。
●ワタシが好きなのは「母と子の森」エリア。大して広くはないが、鬱蒼としていて、里山っぽさが(ほんの少しだけ)ある。もう少しこのエリアが広ければな、とは思うが。
●「整形式庭園」にあるプラタナス並木。遠近法を体感できる。新宿門から入るといちばん遠く、秋でなければ来ない場所かも。大木戸門か千駄ヶ谷門から入ると近い。
●異彩を放つのが「大温室」。扉をくぐればそこは熱帯地方。ムッとした空気のなかで、約2700種もの熱帯・亜熱帯の植物が植えられている。これだけの種を健やかに育て、なおかつ余計な植物を棲息させない。叡智の結集。
●大温室には実がなっている植物がけっこうある。バナナ、カカオ、レモンなど。写真はサンジャクバナナ。勝手に収穫しちゃう人はいないのだろうか。キョロキョロ……パクッ!(←ウソ)。
November 9, 2022