●バッハ・コレギウム・ジャパンの2023/24シーズン・ラインナップについて、オンライン記者会見が開かれた(11月10日)。ヨーロッパ・ツアー中のBCJから鈴木雅明、鈴木優人の両氏が参加。使用ツールはZoom。
●新シーズンの開幕はいつものように4月、バッハの「マタイ受難曲」(鈴木雅明指揮)で。今回は東京少年少女合唱隊が参加。5月はヘンデルのオラトリオ「復活」(鈴木優人指揮)で、今回が初挑戦。「長年演奏したいと思っていた大作。昔から大好きだった」(優人氏)。7月は教会カンタータ・シリーズで「トーマス・カントル就任300年記念」(優人指揮)。カウンターテノールのアレクサンダー・チャンスをソリストに招く。あのマイケル・チャンスの息子さん。9月は初めての挑戦としてシューベルトをとりあげる。ミサ曲第5番(雅明指揮)。「シューベルトのミサ曲は和声的な面、調性の構造、対位法的な作曲のしかたなど、あらゆる点から非常に興味深い作品」(雅明氏)。11月は「クリスマスと新年のカンタータ」(優人指揮)。おしまいの2月はバッハ「ヨハネ受難曲」第2稿。「この作品にはいろいろなバージョンが残っている。資料的にもっとも安全に演奏できるのは第4稿と第2稿。いつもは第4稿をとりあげるが、今回は第2稿を選んだ。第4稿とは冒頭の曲から違う。とても興味深い存在」(雅明氏)。全6公演のラインナップ詳細はこちら。
●余談だけど、この日の会見は18時スタート。時差の関係もあってこの時間に設定されたのだろうが、19時から演奏会があるので参加はムリ、電車に乗ってる時間帯だし。と、一瞬思ったのだが、いやいや、いい方法があるではないか。最近、駅のあちこちにできたアレを使えばいいのだ(参照:駅の片隅にあるテレワーク用のブースを使ってみた)。というわけで、あらかじめ駅のテレワーク用ブースを予約しておき、18時にブースに入場。
●といっても、演奏会があるので18時30分になったら記者会見の途中で退出しなければならない。ブースの予約も18時30分まで。ところが思いのほか会見がサクサクと進行して、18時20分すぎには登壇者のお話が終わり、質疑応答に入ってしまった。まあ、よかったかな、そろそろ退出時間だし準備するか……と思っていたら、なかなか最初のひとりの質問が出なくて(←記者会見あるある)、気が付いたら自分が質問していた(えっ)。そんなときに限って、すごくしっかりした内容のお話をいただけて、今にもブースの予約時間が終わりそうだというのに、話が続いている。う、どうするのだ、次の人が外で待っているのでは。そのうちブース内に「あと5分で終了時間です」のアナウンスが流れ、しかもうっかりZoomのマイクをミュートしていなかったという失態……トホホ。焦ったが、なんとかギリギリセーフでお話が終わり、予約終了時間ぴったりに退出。あわや自分で質問しておいて、その回答の途中で退出する超失礼伝説を作ってしまうところだった。いや、いざとなったらノートPCを抱えて退出して、外でそのままZoomを続けようとも思ったけど。
November 17, 2022