●東京国立近代美術館で開催中の大竹伸朗展へ。事前に聞いてはいたが、美術館入口に「宇和島駅」が掲げられている。これは90年代半ばに宇和島駅が改築される際、廃棄される予定だった駅名ネオンを作者が引き取って保管していたものなのだとか。ちゃんと暗くなると点灯する! 竹橋駅を降りて宇和島駅に入場する不思議。
●展示点数はおよそ500点。もう圧倒的なボリュームなのだが、各々の作品が強烈なインパクトを持っていて、とても一回では見切れないほど。尋常ではない迫力。爆発的な創作力にくらくらする。
●なかでも魅了されたのは上の「モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像」と題された一角で、どこからどの角度で見てもすさまじい密度。本当になにを見たらいいのか途方に暮れるくらい。昭和ノスタルジーをくすぐる部分もあるが、そこが核心ではない感じ。
●これは中野のまんだらけ……ではなくて、大量に展示されているスクラップブックの一部。触って中を開くことはできないが、開かれている面を見ているだけでもひりひりするような熱さが伝わってくる。
●展示は2月5日までなのだが、本日28日から1月1日までは年末年始の休館。でも1月2日から開いているので、お正月休みに足を運べるのは吉。お年玉を握りしめて竹橋へGo!