December 29, 2022

2023年 音楽家の記念年

●昨晩、ジョナサン・ノット指揮東響の「第九」をニコニコ生放送の配信で聴いてみた。「全40台のカメラで見る」というスペシャルな趣向が凝らされていたのだが、演奏がすばらしすぎてカメラを変えるのも忘れて普通に最後まで観てしまった……。これだけ年中行事感のないスリリングな「第九」はそうそう聴けない。
●さて、12月恒例、来年に記念の年を迎える主な音楽家をリストアップ。例によって生年か没年で100年区切りに該当する人のみ。50年とか10年とか細かく刻むと膨大な人数が並んで無意味なリストになるので。この手のリストは絞るのが難しい。

[生誕100年]
ジェルジュ・リゲティ(作曲家)1923-2006
中田喜直(作曲家)1923-2000
ロバート・クラフト(指揮者)1923-2015
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮者)1923-2013
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮者/作曲家)1923-2017
アリシア・デ・ラローチャ(ピアニスト)1923-2009
マリア・カラス(歌手)1923-1977
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(歌手)1923-2005
チェーザレ・シエピ(歌手)1923-2010
フランコ・ゼフィレッリ(演出家/映画監督)1923-2019

[生誕200年]
エドゥアール・ラロ(作曲家)1823-1892

[生誕300年]
カール・フリードリヒ・アーベル(作曲家)1723-1787

[生誕400年]
アントニオ・チェスティ(作曲家)1623-1669

[没後400年]
ウィリアム・バード(作曲家)1543頃-1623

[没後500年]
ウィリアム・コーニッシュ(作曲家)1465年頃-1523

●メジャーなところとしては、リゲティの生誕100年とラロの生誕200年。といっても間口は狭いか……。こういうとき、消去法的に生誕150年のラフマニノフに注目が集まってしまうケースがありうる(ドビュッシー生誕150年のときがそうだった)。150年じゃぜんぜん「ちょうど」感がないけど、リゲティやラロよりラフマニノフでしょ!みたいな空気感が漂うことは容易に想像できる。
●バードの没後400年というのもすごい。400年経っても作品が演奏され続けているなんて。
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●今年もあとわずか。年末年始はいつものように不定期更新モードで。よいお年をお迎えください。

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