March 15, 2023

JFL開幕! 東京武蔵野ユナイテッドFC対ブリオベッカ浦安

JFL 武蔵野陸上競技場
●今スポーツ界で熱い視線が注がれるアルファベット3文字の大会といえば? そう、JFLだ! Japan Football League、略してJFL。J1、J2、J3のさらに下にある全国リーグ。上から見れば4部リーグだが、下から見ればアマチュア最高峰としてそびえたつ英雄たちの世界。それがJFL。全国1億3千万人のフットボール・ファンが固唾をのんで見守るなか、先週末に開幕。武蔵野陸上競技場で東京武蔵野ユナイテッドFC対ブリオベッカ浦安の試合が開かれた。好天に恵まれた開幕戦とあって観客数は710人!……あれ?
●いやー、どうなんすかね、東京武蔵野ユナイテッド。そもそもこの名称にいまだになじめない。心のなかではいまだ横河武蔵野FC(あるいは横河電機?)。それが東京武蔵野シティFCになり、さらに東京武蔵野ユナイテッドFCになった。その際、経営体制が一新され、実質的にはより下位リーグに所属する文京区の東京ユナイテッドFCに吸収合併されてしまったという印象がぬぐえない。そんなわけで、クラブへの愛着が雲散霧消してしまい、昨シーズンは一試合も観戦しなかった。ただ、そうはいってもこのスタジアムを本拠地とするチームはここしかない。結局のところ、クラブというものは土地に根差すものであって、名前でも選手でも経営母体でもないのかもしれない……と、ぐちゃぐちゃとわだかまりを抱えながら開幕戦に足を運んだ。
●対戦相手はブリオベッカ浦安。千葉県のチームだ。浦安といえばディズニーランド。だからチームマスコットはミッキー!!……ウソ。んなわけない。だが、監督はあの都並敏史! なんというメジャー感。まぶしい。ただ、JFLにはけっこう著名な監督もいるのだ。だいぶ前の話だが、琉球FCと対戦したときには総監督のトルシエがスタンドに来ていて、ついワタシも近寄ってしまった。近寄ってなにをするというわけでもなく、袖が触れ合ったというくらいの話だが、元ニッポン代表監督にそこまで接近する機会はそうはない。それはともかく、武蔵野の監督は横河武蔵野FCアカデミーに長年携わっていた石村俊浩。選手はほとんど知らない名前になっていた。ひそかに応援していた本田圭佑選手(あの有名選手と同姓同名)はすでに現役を引退している。本田圭佑選手、エゴサーチに苦労しただろうなあ……。
●試合は2対2の引分け。びっくりしたのは武蔵野がボールをつなぐチームになっていたところ。ワタシの知る限り、横河武蔵野時代からこのチームは堅守が武器のチームであり、ボールを保持しての攻撃は不得手だと思っていたが、今はガラッと変わって、ボールをつなぐ。従来ならシンプルにゴール前に放り込むの一択だったような局面でも、いったんボールを下げて組み立て直す。サッカーとしては見て楽しいほうにスタイルが変わった。実際、2ゴールとも華麗なボレーで決まったスーパーゴールで、かなりの見ごたえ。ただ、攻撃的になれば失点も増えるのがサッカーの常。特に2失点目は、こちらの積極的な攻撃からミスでボールを奪われ、それがあっという間にシュートにまで持っていかれた形で、悔やまれる。攻守の切り替えの場面で、反応が一歩遅れた感。
JFLメモ帳●マッチデープログラムがなかったようだ。寂しい。メンバー表の配布もなくなってしまった。以前は100円を寄付してメンバー表をもらう方式だったのだが、今は入口に貼ってあるメンバー表を撮影すればよいそう。少々わびしさを感じないわけにはいかないが、救いは写真のJFL特製メモ帳をもらえたことだろうか。全15チームのエンブレムが載っている。これはよい記念品。レアアイテムっぽい。